α7IIIを買ってから、レンズ選びをするのも楽しみの一つとなってました。
そこで、自宅にあったフィルム時代のレンズを付けて遊んだのがキッカケで多少沼に片足突っ込んでます。
以前はα6600にCanon FD28mmF2.8をマウントアダプターを付けてみて感動しました。
古いレンズなのに、良く写る!
これなら、最新のマニュアルレンズを買うよりもレンズの個性が出るオールドレンズが面白いかも・・・と知りました。
そして、α7IIIを購入を機に、中古カメラショップでCanon FD50mmF1.8を見つけました。
そのショップでは残り一個だけのFD50mmレンズ。
後は100ミリが2本だけ。
もう、奇跡の出逢いと思い込み、即購入!
まぁ、お値段はお安いのですがね。。。
元々自宅にあったFD28mmF2.8
父親のフィルムカメラに付いていた28ミリのレンズです。
まさか、これが今のカメラで使えるなんて想像もしてませんでした。
α6600で使ったときは折角の28ミリが換算42ミリになるので残念でしたが、F値が2.8と明るいので雨上がりの夜に撮影して、その綺麗さに驚きました。
コレ、使える!って。
FD28mmF2.8を良く見ると、レンズプロテクターが付いていました。
父親もこのレンズを大事にしてた証拠だと思います。
しかも、レンズプロテクターは東芝製みたいですね。
これも、ある意味貴重なのかな?
一応、レンズキャップは前面も裏面も付いてたので安心しています。
段ボールの中に無造作に入れて保管してあったのですが、40年振りくらいに出して来て僕が使ってます。
父親には感謝ですよね。
これはNew FDなので割と購入しやすい物になってたようです。
しかし、時代背景を読み解くと、このNFD28mmF2.8は昭和54年製。
当時の大学初任給の賃金が105400円。
NFD28mmF2.8の値段が35000円。
今の金額に換算すると、73000円くらいの感覚だったみたいですね。
今でも73000円のマニュアルレンズと言うと、けっこう高級なレンズになります。
中古カメラショップでは3000円から5000円程で取引されてるとは言え、自宅に眠てったこのレンズを大切に使って行きたいと思ってます。
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中古カメラショップで偶然見つけたFD50mmF1.8
このレンズ、中古カメラショップのカメラのキタムラに行った時に偶然見つけたレンズでした。
本当はα7IIIのフルサイズオートフォーカスの中古レンズを探しに行ったんです。
でも、なかなか良いものが見つからなくて店を出ようと思ったのですが、オールドレンズの事を思い出して、何か無いかと探してみた時に見つけたものです。
Canon FDレンズは他には100ミリが2本。
僕は広角から標準域の明るいレンズが欲しかったので100ミリは無視。
で、半ば諦めてた時に商品棚の隅にひっそりと佇むコイツを見つけました。
100ミリ以外のFDレンズの種類はこの1個だけ。
他には何もありませんでした。
そう、一択です。
そして金額は破格の1500円です。
子供でも買える金額です。
これには驚きました。
余りにも安すぎて疑ったくらいです。
早速アダプターをカマシてレンズを確認してみると、全く問題無し!
何で1500円なのか、値付けを間違えてたのか?
とにかく速攻で購入しました。
たった1500円で買ったこのFD50mmF1.8は写りは抜群です。
ただ、50ミリの画角に慣れてないので今後練習は必要ですが、明るいレンズという事で気に入ってます。
α7IIIなら(α6600もそうですが)1.5倍ズーム(APS-Cモード)で撮影出来るので、50ミリと75ミリで撮影出来ます。
非常にお得に手に入れられたレンズという事でかなり満足しています。
カフェに行った時に試しで撮影してみました。
1500円で買ったレンズとは誰も思わないでしょう・・・(自画自賛)
いやぁ、α7IIIとのコラボが成した時代を超えた映像にロマンを感じます。
ちなみに、当時の状況もまとめてみました。
発売年月 1971年(昭和46年)3月
発売時価格 14,800円
当時の大学初任給が43000円
現在に換算すると、79000円くらいです。
49年前に購入した方達と同じ画角で写真を撮れるなんて幸せです。
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梅田で狙ってたFL58mmF1.2をGET!
さて、最後はFL58mmF1.2の登場です。
これは梅田の中古カメラショップで見つけて狙ってたオールドレンズです。
場所はJR大阪駅中央改札口から南へ5分の「八百富写真機店」です。
ここは、オールドレンズが沢山置いてあるので見応え充分です。
どれにしようかと迷うほど品揃えが豊富で沼りたい人はドボンと漬かりに来て下さい。
このFL58mmF1.2を買った理由はとにかく明るいレンズを試してみたい。
それだけです。
これ、最新のフルサイズ用レンズでやろうとすると、10万、20万とぶっ飛びの金額になります。
そこでオールドレンズでお値打ちなモノを探そうと思いました。
Canonを選んだのは単純にマウントアダプターがFD用のものしか持ってないからという理由です。
これで3個揃いました。
自宅にあったNFD28mmF2.8
京都のカメラのキタムラで見つけた1500円のFD50mmF1.8
そして、今回のFL58mmF1.2です。
これは少し高かったのですが、それでもお値打ちなモノだと思います。
17600円で買ってきました。
程度の良いモノでしたら、3万円くらいが相場のようでしたので、若干難点はあります。
それが、ピントリングが多少重たい。
多分グリスが固まりかけてるのかと思います。
随分長い間使われずに保管されてたのかなと思いました。
これから先、何度もピントリングを動かせばスムーズに動くかも知れませんし、自分で分解してオイルを足しても良いかなとも思ってます。
そしてこのFL58mmF1.2には曰く付きで、一度ショップで触らしてもらったものの、マウントアダプターがフィットせずカメラに付けられない事が判明!
一旦は退店したものの諦めきれず近くのカフェでネットで検索。
Canon FLレンズを付ける方法を探して解決策を見つけました。
なので再度訪問してFL58mmF1.2をゲット消費税込みで17600円でした。
FLレンズをFDマウンターに付けるにはアダプターに付いてるネジを外す必要があります。
精密ドライバーで簡単に外れるので呆気なく取り付ける事が出来ました。
そして、開いた穴にテーピング。
これで取り敢えず解決できました。
でも、これをするとNFD28mmF2.8が使えなくなるので、もう一個マウントアダプターを手に入れます。
一応、 FL専用のモノにして、開けた穴には取ったネジを切って短くしねじ込もうと思います。
作業は簡単、このマウントアダプター横にあるネジを1本抜くだけです。
誰でも出来ますね。
このネジを短く切って再度ねじ込んで使う予定です。
マウントアダプターを付けるとこんな感じ。
ちょっと長くなった感じで、重量もずっしりと重みを感じます。
あぁ、F値1.2だなぁなんて微笑ましく感じます。
付属品としてフロントキャップとエンドキャップ。
F値はレンズ前方にある銀色のリングで数値を調整。
そのすぐ後ろの黒いリングで開放から指定の数値へ動かすという2段構成です。
最初知らなかったので銀色のリングを回しても絞り羽根が動かなかったので故障してると思ってしまいました。。。
付属のフロントキャップは嵌め込み式。
蓋の裏側を眺めると時代を感じたりします。
F値1.2なんて憧れの世界だっただけに、リーズナブルに手に入れられたので満足しています。
開放でのピントの薄さにドキドキしながらα7IIIで緻密にピントを合わせるのが楽しい。
もちろん、オートフォーカスの素晴らしさも知ってますが、こういうアナログな感じマニュアル操作の面白さは男心をくすぐりますよね。
僕だけかなぁ?
これがFL58mmF1.2の開放でテストで撮った写真です。
背景が超ボケボケなのでとても幻想的です。
このレンズ、逆光ではフレアやゴーストが出やすいんですね。
当時としてはそれを克服するために技術者達がこぞって写りを良くする努力をされて今に至りますが、今の僕たちからすると、このゴーストやフレアでさえレンズの「味」として認めています。
時代が変わると評価も変わるんですね。
人間は何処まで行っても無いモノねだりです。
重量を調べました。
412グラム。
結構重いレンズです。
そこは、F値1.2だけあってガラスの塊感満載です。
では、当時の価格感を書いておきます。
FL58mm F1.2 (II)
発売年月 1966年(昭和41年)3月
発売時価格 33,800円
昭和41年大卒初任給24900円
54年前
現代に換算すると313500円
え〜!
このレンズ、今の感覚で言うと、31万超え???
超高級レンズじゃないですか・・・
α7IIIで言うと、GMレンズみたいな感じ?
今でも開放1.2なんてなかなか買えないですもんね。
恐れ入りました。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00STLO8S2″ title=”Canon FL 58mm f1.2″]
オールドレンズまとめ
最近、インスタグラムを初めてまして、そこに投稿した画像を載せておきます。
インスタグラムでは4:3の比率が1:1に変換されるので注意しながら載せています。
なので、このブログに載せてる画像はインスタよりも大きな画像になります。
近所の公園で夜に撮影。
わざとゴーストを出そうと試しましたが、思うような画角に光が入ってくれず中途半端な写真になってます。
けれど、何となくノスタルジーな感じが好きな写真になりました。
雨上がりの夜の道路。
道路のくぼみに出来た水溜りに写る世界が好きで探して撮ったりします。
その中でもシャープに撮れたのでインスタに上げました。
こういう夜のシーンではオールドレンズでさえ、F値1.2が非常に活きてきます。
マニュアルレンズなのでピント調整には時間が掛かりますが、ドンピシャに撮れた時は自分で操れたという感動が加わるので喜びも倍増しています。
今度、京都の夜の街並みをオールドレンズを使って撮影したいなと思ってます。
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