最近にわかに抹茶ブームを感じていました。
僕が若い頃は「抹茶なんて、おじさん、おばさんの飲み物」というイメージがあって生活の中には入って来ませんでした。
そんな抹茶がカフェなどでも飲めるという手軽な感覚が受けたのか、今では若い人たちも普通に飲むようになりました。
そこで、抹茶を買ったことが無い僕は、自宅で抹茶を点ててみようと思い、抹茶を購入し実際に点てて飲んでみました。
結果、やってみて少し面倒なところもありましたが、習慣化しても良いかもと思えるほど満足しています。
抹茶を点てるという静かな時間を大切に持てるようなライフスタイルって良いよなと実感しています。
抹茶の種類
そもそも抹茶とは?という所から話をスタートしたほうが良いかもしれませんね。
抹茶の定義というのがありまして、類似品やまがい物との区別をするために厳格に作られています。
例えば、「日本茶業中央会」が存在していまして、「覆い下で栽培された生葉を揉まないで乾燥した碾茶を茶臼で挽いて微粉状に製造したもの」とされています。
僕は京都に住んでいますので、宇治茶がとても身近にあります。
その宇治茶の映像でも黒い膜(布?)で茶の木を覆って直射日光を遮ったりしていました。
この覆い下で栽培すると葉の厚みが薄く甘い茶葉ができるそうです。
その茶葉使い加工するのですが、その加工方法も抹茶独特の手法を使います。
茶葉を蒸してから乾燥させた抹茶専用ものをの碾茶(てんちゃ)と呼びます。
その碾茶(てんちゃ)を茶臼でひいた粉の事を抹茶と呼ぶ事にしています。
なので栽培方法や製法がこの内容からズレると抹茶とは言えないという事になります。
しかし、世の中では抹茶として作られた分量よりもかなり多くのまがい物が抹茶として流通しているようです。
ま、素人にはその見分けがつかないだけに製造業者や販売業者のモラルしだいでは、ただの緑の粉を買ってる場合があるようです。
これは注意したいところですよね。
抹茶の道具
抹茶を点てるにはやっぱり外見から入りたいと思い、簡単な茶道具が欲しくなり購入しました。
元々自宅に茶筅(ちゃせん)はあったので、茶杓(ちゃしゃく)だけ購入。
茶杓というのは、今風で言うと竹製のスプーンです。
今回は平べったい缶から茶杓(ちゃしゃく)ですくうので短いものを購入。
茶碗やお湯差しは家にありました。
抹茶を点てる方法は流派とか色々とルールがあるようですが、そういうのは全て無視して多めに泡立てるつもりで作りました。
一応、最低限必要な道具はコレです。
お湯さえあれば、この5つの道具をつかって美味しい抹茶を点てて楽しむことが出来ますよ。
茶杓で思い出したのが、以前テレビ番組の「なんでも鑑定団」で千利休が使ったとされる茶杓の鑑定がありました。
本物なら・・・というガッカリ話が多い中、この茶杓は本物だったらしく、その値段が1000万円でした。
会場がどよめき、持ってきた本人もかなり驚かれてました。
しかし、たかが竹のスプーンが時代を超えると値段も超越するのですね。
抹茶でオススメはこれだと思う!
さて、抹茶をあなたも点ててみたくなりましたか?
では、抹茶の材料でもある抹茶の粉はどれが良いのか気になりますよね。
僕はたまたま近くのお茶っ葉の専門店で購入しましたが、抹茶はAmazonでも販売されています。
普段使いのものから高級とされてるものまで色々とありました。
そこで、僕なりに幾つかオススメを載せておきたいとおもいます。
基本的には食品なので出来るだけ安全なのが良いですよね。
ですから、有機栽培のものが一番オススメです。
道具をまだ持ってない人なら次のセットが便利ですよね。
H抹茶を使った食べ物
さて、抹茶は液体というか飲み物だけでは無く、その利用範囲がとても広がってる今日此の頃ですよね。
例えば、天ぷらの時にふりかける抹茶塩。
天ぷらの衣にも少し入れたりする店もありました。
その他、スイーツ系も増えましたね。
アイスクリームや抹茶ラテ、抹茶ケーキ、抹茶パン、抹茶のチョコレートなどなど・・・
料理好きな方はお徳用の「おけいこ用」を選んで躊躇なく使うのも楽しいかも知れません。
料理の彩りも良くなりますからね。
抹茶のまとめ
抹茶をつくる時に「点てる」と書きます。
読み方は「点てる」と書いて「たてる」と読みます。
抹茶はどうしてつくる時に「点てる」と書くのか疑問でした。
それが、中国から抹茶が伝わって来たことに理由があります。
そもそも「点」というのが「小さい」とか「少ない」という意味になってます。
そして抹茶も器に少量を入れて楽しむところから「点てる」という言葉を使うようになったのです。
そう、抹茶は喉を潤す飲み物では無く、元々は眠気覚ましとして使われてたようです。
日本では「茶道」という独特の世界観があり、小さな数寄屋造りの和室に、わざと小さな扉をつけて出入りしていました。
戦国時代でもこの小さな出入口を通して中に入らなければいけないので、例え武将と言えども刀を持って入れないとされています。
そう、この和室は人と人が向き合い意識体同士の小宇宙空間だと言われているのです。
現在でも本物の茶道ではこういう習わしで行われますが、僕のような凡人にはもっと手軽に抹茶を楽しみたいと思います。
抹茶、もしかしたら、日本が誇るスーパーフードの一つかも知れません。
朝食代わりに抹茶を一服なんてのも洒落てるかもなぁと思ってます。